僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「唯までビビんなよ」
祥太郎くんは私の頭を軽くポンッと叩いた。
「祥太郎っ!お前は鬼か!なんで真夏にこんなもん着なきゃいけねぇんだよ!」
「女性の客より家族連れの方が人数入るから儲かるだろ?」
「なるほど!」
「唯ちゃんそこ納得しないで!鬼の子分!」
「誰が鬼の子分ですかっ!」
「つか、俺の美貌なら老若にゃんにょ……老若男女問わず落とせるから!」
(うわぁ……。ナルシ発言な上、噛んだよ。)
(噛みましたね。カッコ悪っ……。)
私と祥太郎くんはテレパシーで話した。
「うわーんっ!そんな冷たい目で見んなぁ!」