僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「唯……」
名前を呼ばれ、祥太郎くんの方を振り向く。
ドキドキ――……
すぐ近くには祥太郎くんの顔がある。
キリッとした二重。
初めて知った長いまつ毛。
きめ細かい肌。
整った鼻。
ふっくらした……唇。
……って!!
何見とれてるんだ私ーーっ!
「……あ、あっ!そそそっそういえば!直人くんと歩くんは!?どこ行っちゃったんでしょう!?」
私はドキドキのあまりに噛み噛みで声まで裏返ってしまった。
……そういえば、さっきから二人の姿が……。
「ふふっ」
祥太郎くんが柔らかく笑った。
「噛みすぎ」
祥太郎くんは何事もなかったかのように普通に言った。
「あ、あははー」
バカみたい。