秘密な契約と掟破りな愛【続】
「…式は……しませ…」
「やるに決まってんだろ」
「……慎矢さん……私は別に式は…」
「言っておくが…中途半端にはしねぇから。するからには盛大にするからな」
慎矢さん…どうしてそこまで…。私なら別にいいのに。お義母さん達の気持ちもわからなくはないから…。
「そう。あなたがそう言うなら仕方ないわね。いつ頃になりそうなの?」
「10月中には挙げたいな」
10月?どうしてその月にこだわるの?10月は…私の弟の誕生日…………もしかして………それで…?