秘密な契約と掟破りな愛【続】
「今はコンタクトとかあるのに?」
「任務中にコンタクトがズレて視界がおかしくならないとは限らねぇだろ。銃を握ってる時とか視界がおかしくなったら危ないからな」
「なるほど」
私はうんうんと頷いた。そっか…慎矢さん達は銃を握ったり殴り合ったりする時もあるんだものね。健康基準が凄く厳しいのね。
「ねぇ…どうして…今の仕事を選んだの?警察なら特殊部隊じゃなくても、交番勤務とかもあるんでしょ?」
私、ずっと不思議に思ってた。何も、命を懸ける様な仕事じゃなくても慎矢さんなら、いくらでも他にあった筈なのに。