秘密な契約と掟破りな愛【続】

「今の仕事辞めたいとか思った事ある?」


「…何回もあるな」


「例えば…どんな時?」


「…被害者を救えなかった時とか…仲間が怪我を負った時とかだな」


「…そっか。今まで、何人ぐらい助けて来たの?かなり居るんじゃない?」


「…助けた人数は覚えてねぇな。助けられなかったのは…12人だ」


「………そっか」



私はギュッと慎矢さんを抱きしめた。



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