秘密な契約と掟破りな愛【続】
「私も同棲したくなって来たよ。お弁当とかも作ったりして楽しそう〜」
「お弁当まで作らないわよ〜。新婚じゃあるまいし。そこまでされたら有り難迷惑なんじゃない?」
「えぇー。そんな事ないよ〜。朱里作ってみてよ。彼、凄く喜ぶよきっと」
「嫌よ。やめてくれって言われるのがオチよ。彼はそんな柄じゃないもの」
「なぁ〜んだ。つまんないなぁ」
もう…私で実験しないでよ。
「じゃあ、また明日ね。お疲れ様」
「お疲れ〜」
空港を後にし、マンションへ帰るとロビーへの入口の傍で見掛けない女性が立っていた。