秘密な契約と掟破りな愛【続】
こだまする拍手の中、慎矢さんとバージンロードを歩いた時は、凄く感動して涙が溢れた。
「…泣いてばかりだな」
「だって……っ…幸せ過ぎて…」
「まだ始まったばかりだろが。もっと沢山幸せになろうな」
「…グス……ええ…もちろん」
私達はチャペルの傍で鐘を鳴らして皆で写真を撮影した後、披露宴会場へと向かった。
「体調…大丈夫か?」
「ええ。今の所は大丈夫」
「披露宴は…内容を少し変えるな」
「ええ。慎矢さんにお任せするわ」
私は皆に祝福して貰えたらそれでいいの。どんな形でもあなたとなら大丈夫。