秘密な契約と掟破りな愛【続】
「ねぇ、慎矢さん」
「何だ?」
「翔矢が居ても、変わらず私の事をずっと愛してね。放置は嫌よ?」
「当たり前だ。毎日でも愛してやる」
慎矢さんは悪戯な笑みを浮かべる。
「よかった。ありがとう」
「お前の方が…翔矢にべったりになりそうだな。放置はさせねぇからな」
「クスクス。大丈夫。慎矢さんの事愛してるもの。これから先もずっと」
「俺もだ。朱里…愛してる」
「私も…愛してる」
私達は顔を見合わせて笑うと、私はそっと慎矢さんの耳元へと顔を近付けて囁いた。
「ねぇ…子供は何人欲しい?」
「…大家族も悪くないな」
「クスクス。私もそう思うわ」
これからが大変なのかもしれない。また、色々あるかもしれない。
だけど、あなたとなら、どんな事でも乗り越えて行ける気がする。
ううん…気がするじゃなくて。
乗り越えて行けるわ。
だから…ずっと傍に居てね。
ずっと永遠に愛してる。
【END】