秘密な契約と掟破りな愛【続】
それから一週間が過ぎた頃。一週間しか経っていないと言うのに俺はお前に会いたい…。お前の声が聞きたい…。
馬鹿してんじゃねぇかとか…元気してるかとか…気になって仕方がない。どっちが女かわからねぇな…。
「中野…ちょっといいか?」
「はいっ。何でしょうか」
「悪いが……朱里がどうしてるか…女に聞いてくれないか?」
「全然いいっすよ。ちょっと待って下さい」
中野はニヤニヤと笑いながら携帯を取り出し、女へと掛ける。
その笑みは…何だ…?