Love days
「明日香」
自分の名前を寛和君に言えば、ニコッと笑って
「明日香」って呼んでくれた。
「コレ。いらん?」
サンタの真っ赤なズボンから、何かを取り出した寛和君。
小さな白いぬいぐるみ。私の目の前でブラブラと揺らしながら
「いる?いらん?」そう言った。
「いる!」
寒くて、周りの空気が冷たすぎて、顔を真っ赤にさせてしまう。
でも、本当は寛和君と話しているから、
照れて顔を真っ赤にさせてしまっているのかもしれない。
「・・・ん。これ、お前に似とるから・・・クリスマスプレゼント」
そう言って、小さな私の手の平にぬいぐるみを渡した。
「ありがと」
てゆーか、私に似てないよ。このぬいぐるみ。
「なんか、似てへん?それ」
しかも、猫だと思っていたら、豚だし。
私、豚?