Love days
「嘘。こっち」
そう言って、豚じゃなくて
今度はうさぎのぬいぐるみを私に渡す寛和君。
「はい。いるやろ?明日香、こんなん好きちゃうん?」
なんでわかるの?
なんで私が、可愛いぬいぐるみ好きなのわかるの?
「す、好き・・・でもさ、私何も無いよ?」
だって、こんなとこ居るなんて思わなかったんだもん。
「ん?ええで。別に」
「ごめんね?」
そう言って、巻いていたマフラーを寛和君の
首に巻いてあげる。
だって、寒そうなんだもん。
「寒いよね?ごめんね?」
私、ごめんしか言っていないよ。
「ほんま、なんやねん。プレゼント無いし、寒いし」