Love days
「明日香、唇冷たいやん」
キスをすれば、そんな事を言う寛和君。
自分で自分の唇を手で押さえてみると、
氷みたいに冷たい。
「ほんとだ・・・。あはは、やばいじゃん」
「うん。もっとキスせん?」
なんて言われて、“うん”なんて頷いた私。
顔を真っ赤にさせて、
ギュッと寛和君に抱きついて、
キスを交わした。
白いふわふわのマフラーを
二人で寄り添って、一緒に巻いて、
大きな街路の真ん中に
二人でしゃがみ込んだ。
周りでは冷たい風が吹いているけれど、
私たちの周りは、とっても温かく感じた。