バレンタインデーにて



だんだんと、

あの人の家が見えて来ました。


近づくに連れて、

鼓動がどくんどくんと、

大きな音をたて始めます。


それでも私は構わず、

どんどんあの人の家に

向かって進みます。



あの人の家は、

綺麗な一軒家です。


赤い屋根と、

まだ真っ白な壁。


そして庭に薄く積もった、

少し茶色の混じった雪。
< 19 / 32 >

この作品をシェア

pagetop