バレンタインデーにて
それらを眺めて私はまた、

はあっと息を吐きました。



(ここに来ると、いつも思う)


私は、チョコクッキーの入った

紙袋を持っている右手を、

強く握りしめて、

目を伏せました。



(だって、)




私の考えは、ここで途切れました。


考えても無意味だと、

分かっていたからです。
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