海風
火傷するような日差しの中、おれはペットボトル片手にフラフラとチャリを漕いでいた。
スタートしてから約2時間が立ち、休みを何度か挟みながらようやく遠くの景色で目的地が見えてきた。
海である。
まだ全然遠いのに、あまり見慣れない光景だった為、おれはチャリをこぎながら吠えた。
海だ! 海だ!
一人はしゃぐ。無駄にチャリを跳ねさせた。危うく転けそうになった。
フラフラの両足に力が戻る。さっきまで死にそうなくらい悲鳴を挙げていたのに、なんと現金なやつだろうか。だが気持ちは覆いに分かる。
ペットボトルの最後の一口を飲み干し、おれは海へと続く急坂を一気にかけ降りた。
スタートしてから約2時間が立ち、休みを何度か挟みながらようやく遠くの景色で目的地が見えてきた。
海である。
まだ全然遠いのに、あまり見慣れない光景だった為、おれはチャリをこぎながら吠えた。
海だ! 海だ!
一人はしゃぐ。無駄にチャリを跳ねさせた。危うく転けそうになった。
フラフラの両足に力が戻る。さっきまで死にそうなくらい悲鳴を挙げていたのに、なんと現金なやつだろうか。だが気持ちは覆いに分かる。
ペットボトルの最後の一口を飲み干し、おれは海へと続く急坂を一気にかけ降りた。