恋のウタ
第3章 自分の歌
好きだけど
信じていたけど
もうわからなかった
けど別れるなんて考えてなかった
週一くらいにメールがくる…そのたびにまだあたしが好きなんだとつなぎ止められる
そんな日々が続く
夏休み
「明日部活一緒に行こ」
海斗からのメールに驚く
でも断るわけもなく僕はそれにしがみつく
もう手遅れだった
手のひらで転がすつもりだった君は僕を離してくれない
大好きで大好きで君しか要らなかったんだ…
★
一緒に行くっていったって
二人して何にもしゃべらなかった
恥ずかしくて口をつむる
上り坂で息が上がらないように気をつける
少しでも僕がいい女だって思われたかった
僕だけだって思わせたかった