ドロップ☆アウト
03/心は絶対零度。
「今日はクラス代表兼生徒会選挙立候補者を決めようと思いますー」


先生。そのダルダルな口調どうにかして下さいよ。


「あー、でも多分もう決まったも同然かな。じゃ、俺は黙ってるからー」


多分もう決まった?

どういうことよ?

唐突に立ち上がった啓次は、いきなりあたしの手を掴んで。


「新入生総代で良いと思う人ー!」


はーい、だの、おー、だの、まとまった声がする。



あのさあ
ちょっと


「…か、勝手に決めんじゃねぇよボケカスッッ!」



啓次がまあまあ、とあたしを執り成す。クラス代表だの生徒会だの、人前に出る仕事ばっかりじゃん!
それだけバレるリスクが上がるってことだよ…?!



多分ここが男女共学だったら、あたしは胸を張って承諾していた筈だ。いや、でも、ない。マジでない。

「他にやりたい奴居る?」

「「いませーん」」

くそう、どうしてこのクラスはやたら団結するんだこういうこと。
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