キスの魔術師
『何が!?』
あたしが首をかしげると、恭介は1枚の紙をあたしの目の前でヒラヒラさせた。
『これ何?』
「さぁ、何でしょう!」
『知るか!』
キレ気味で言うと、恭介は笑った。
「ははっ」
『って、何なの?』
あたし側には真っ白の方を向けているからさっぱりわからない。
「ハイジはせっかちだなぁ~。まぁいい。心して聞いとけ」
『早く言って~。もったいぶらないで!!』
恭介をせかすと、紙をあたし側に表を向けた。
『………これ……』
「…うん。……」