キスの魔術師
～恭介side～
職員室に呼び出しされて、テスト返してもらって、正式に留学が決まって。
俺はすごくうれしかった。
小学生のころがら夢見てたアメリカ。
そのために英語を頑張ってきた。
そのためにハイジに悲しい思いをさせてしまう。
でも、大切な人を悲しませてまでも叶えたい夢。
やっと叶った…、俺の大切な夢。
俺は直ぐにハイジに言った。
俺を心配してかHRを脱け出してきてくれたハイジ。
屋上に行って、俺の気持ちを言った。
―「行きたいけど……、俺は…ハイジも大事なんだよ……」―
卑怯だと思った。
だけど今の俺にはこれが１番合ってる気持ち。
