キスの魔術師
―――そして出発の日。
時が経つのは早いことで、あっとゆうまに時間は過ぎて行った。
『恭介!!』
「ハイジ!!」
ついにこの時が来た。
恭介と1年間離れ離れになり始める日。
「恭介ー!絶対に連絡しろよ!!」
横には涙々の健吾君。
まぁそりゃぁ親友だもんね。
「…桐原君、ハイジを泣かすマネだけは許さないから!」
「わーてるって」
ミミちゃんは恭介に笑顔でそう言う。
『ミミちゃん、ありがとう!』
「親友じゃん?」
『…ふふっ。まぁね♪』