キスの魔術師
第3章 デート
『あれからあたしは、英語全部満点だよ』



もう学校が見えてきて、ちらほらと桜花学園の制服を着た人が見える。



「俺も。英語、超大好き」



恭介を見ると、ヘヘッと笑っている。

ヤバい。
超かっこいい……。



2年経っても、相変わらずラブラブなあたしたち。



「なぁ、ハイジ?」


『ん?』


「こっち来て」



あたしは恭介に連れられて、電柱の陰に隠れた。

恭介が向い合せに立っていて、今や178㎝ある恭介を見上げると…



「ハイジ……」



『…っっ…』




恭介の顔が近づいてきて、あたしたちの唇は重なった。



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