キスの魔術師


「お前ら、放課後居残りじゃーー!!」





頭に角を生やして、そう叫んだ。





『………恭介…、今先生何て…?』


「……俺の耳が逝ってなかったら〝居残り〟って…」


『あたしも聞こえた』



「……」

『……』



恭介と顔を見合わせると、今度はあたしたちが叫んだ。








「『最悪だーーーーー!!!!』」









そしてあたしたちは、放課後 居残りで2人だけポツンと残ることになったのだった。





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