キスの魔術師
「今日せっかく5時間だったのに…。居残りなんて…」
隣にはブツブツと文句を言っている恭介が。
『まぁまぁ。あたしはどうゆう形でも、恭介と一緒に過ごす時間だから……うれしいよ?』
「…ハイジ……!!俺、感動ッッ」
そしてガバッと抱きついてきた。
『いや、本心だし?』
「うん!めっちゃ嬉しい!!」
あたしは時々、思うんだ。
恭介ってカッコいいけど、可愛いよなぁって。
「なぁハイジ?」
『ん?』
恭介はあたしから体を離した。
そして真剣な顔であたしの方を見てきて、言った。