キスの魔術師


「あ、恭介帰ってきたよ」



健吾君が教室のドアの方を向いて言った。

あたしもそっちを見ると



『あ…』

「あ…」



ばっちり恭介と目が合った。



そしてはにかむ恭介。




あー…ヤベ。

超かっけぇー……。




「っておい!見惚れんなっ!!」


『いて!やめてよ、ミミちゃん!ブーブー』



そんなにあたし、恭介のこと見てたかぁ?



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