キスの魔術師
「いい?ごめんね!!じゃぁね!!ありがとっっ」
ミミちゃんはそう言って、いそいで教室を出て行った。
ミミちゃんと慎君は学校違うから、合えるのが楽しみなんだな~。
教室を見渡すと、まだほとんどの人が帰っていない。
このクラスはいつも帰るの遅いよな~…。
…と、黒板消さないと……。
窓から校庭をみると、もうミミちゃんが校門へ行っている。
すっげ!!
これがミミちゃんのラブパワー!?
そしてあたしはまた黒板を消し始める。
そのとき、声をかけられた。
「幸村さん、手伝おうか?」