キスの魔術師
2度目の校内放送がされないように、俺は行くことにした。
小走りで廃止たちから離れていく。
不安と期待を胸に…な。
そして俺は走りながら叫んだ。
『尚樹、手ぇ出すなよ!!』
「ふっ…。どうかな?」
ムカッ。
『ハイジ!!』
「はいぃぃ!!」
ムカついてた俺は声を張り上げてしまった。
たぶんハイジはそれにビビって、裏返った返事をした。
はっ。超可愛いーッッ。
俺は優しく言った。
『教室入って、健吾たちといろ!!』
「あ、うん!!」
笑顔のハイジを後にし、俺は職員室への階段を下りて行った。
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