キスの魔術師


2度目の校内放送がされないように、俺は行くことにした。

小走りで廃止たちから離れていく。




不安と期待を胸に…な。




そして俺は走りながら叫んだ。



『尚樹、手ぇ出すなよ!!』


「ふっ…。どうかな?」



ムカッ。



『ハイジ!!』


「はいぃぃ!!」



ムカついてた俺は声を張り上げてしまった。

たぶんハイジはそれにビビって、裏返った返事をした。

はっ。超可愛いーッッ。


俺は優しく言った。



『教室入って、健吾たちといろ!!』



「あ、うん!!」




笑顔のハイジを後にし、俺は職員室への階段を下りて行った。





~~~~~~


< 99 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop