Boys Kissシリーズ・『悪魔とのキス』
ぼんやりそう思っていると、授業が終わった。

フラフラしながら、一階にある自販機に向かった。

「お茶お茶…」

冷たいお茶のペットボトルを買って、近くのベンチに腰掛けた。

「あちぃ~」

…今日の授業は殆ど頭に入っていなかった。

暑いせいもあるが、アイツがいたせいで…。

どうしても意識がアイツに向かってしまう。

そのせいで、ノートもろくに取っていない。

「あ~くそっ」

一気にお茶を飲む。

「美味しそうだね」

「ブッ!」
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