ヘタレな彼が好き


「誰その地面に這いつくばった女。
しかもなにこれ…
うーわ!汚物…!
なんなのよこれたち!
健人まさか知り合い?じゃないよね。」

甘ったるい声が一変して金切り声になった。

なんだこれたちって。
あたしはゲボと同類かいっ!


けれど、女のいったことなんて、
どうでもよくなる言葉を次の瞬間に聞かされた。



「…は?
こんな女知らねえし。
ただ…汚い奴がいるなと思って、上から見学してるだけだ。もう行こう恵利子。」


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