ヘタレな彼が好き
美奈はさっきの男たちより少し後ろ側にいる、
男グループに目をつけた。
こちら側の男たちは、先ほどの男と違い、
ヒョロヒョロしていて、いかにも
「ヘタレ」という男たちばかりだった。
美奈は上目遣いで、
ヘタレたちに聞いた。
「すいませーん!
あの…もしよかったら、
あたしたちと合コン★しません?」
…は?
耳を一瞬疑う。
今、美奈は
「合コン★しません?」
って言った?
まさかよりによって、
このヒョロヒョロ軍団に、合コン申し込む?
ありえない。