*天然彼氏の観察日記*
「…あはは!まじうける!」
男の人の声?
「三年生みたいだよ。」
物陰からこっそり見ていた奈留が教えてくれた。
『三年?』
あたしがに聞き返すと「うん」と言って奈留がこっちを向いたとき、
いきなりびっくりした顔つきになった。
「唯!後ろ!」
『え?』
振り向くと、三年生の仲間らしき人が立っていた。
「…君たちかわいいね。何年生?」
なんか…この三年生気持ち悪い…。
「……二年です。」
奈留が答えた。
「一つ下か。」
『奈留戻ろ。』
「へー。唯ちゃんと奈留ちゃんか。彼氏いるの?いても関係ねーか。」
変な人…。
『あの…どいてください。』
三年生の人が邪魔してドアを通ることができない。