*天然彼氏の観察日記*

7㌻目 保健室でも現れる






『「し、失礼しまーす。」』



授業が始まって十五分以上経っているため自然と声が小さくなってしまう。



でも保健室に人影は無く、窓が開いているためカーテンが風になびいていた。



『誰もいないね…。あ、あの椅子でいいから離して。』


「あぁ。でもお前、寝てた方がいいんじゃね?熱あるだろ?」


『あ、うん。ある…かな。元気だけど。あたし、三十八度越えたら逆に元気になるから越えたのかも。』



昔っから七度台は辛いけど、八度台は元気だった記憶がある。



「はぁ?意味不。」



うっ…。
恐いからにらまないでよ…。



少し大きな二重でキツくにらまれた。



『そ、そこっ!そこでいーから!』



近くのベットを指さして言う。



そしたらそっと降ろしてくれた。



「じゃ俺もう行くから。」


『あ、待って!』






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