*天然彼氏の観察日記*
8㌻目 危険な夜の帰り道
―――……
『ん……』
窓から漏れる風で目が覚めた。
……寒…
今は秋なわけで風が冷たい。
窓に目をやると真っ暗な光景が目に映る。保健室の電気も消されていて、薄気味悪い感じがする。
『あたし…いつまで寝てたのかな…?』
ベットから降りて外に出ようと歩きだしたとき、足に物がぶつかって転んだ。
痛った…。何!?
もー何にぶつかったわけ?
見てみると、黒いものが
ゴロッ、と…。
もしかして、生首…とか?
やだぁ…恐いよ…。
も、泣きそう…。
勇気を出して触ってみると、一瞬冷たいものが手に触れた。
え…え?何これ?一瞬冷たかった。
気持ち悪い…。
でも動かないだけまし、かな。
次は死ぬ気で手の平で触ってみる。
…あれ?これってもしかして…。