恋に恋した5秒前
「部活行こーぜ。今日はハチさんも来るんだろ」
京平は自分の机に置いてある鞄を取り、僕の目を見た。
「なに。」
そう聞くと京平は深刻な顔で。
「今日のさ、れんちゃんの彼氏の件は間違いだったけどさ、れんちゃん、ぜってーモテてると思う」
「…だ「だから!お前もそろそろ考えてた方がいいんじゃないの?」
「……。」
…だから?
僕は、そう言おうとしてた。
恋がモテてるのは知ってるし、そろそろって…
京平に言われたくない。
少し腹が立った。