恋に恋した5秒前
「おーい。なんかここ数日悩んではりますけどー、何あったんですかー」
窓を眺めている僕に、京平は言った。
ここ数日。
「めちゃめちゃあり過ぎてもうしんどい…」
ぽつっと呟く。
「え、そんなに?!どうしよーオレ、レンがいないと死ぬよ~」
「死ぬ?」
「…あ、ほんとに死にはしないよ(笑)?でも、いないとしぬ~」
そんなに京平が僕のことを思ってくれてるなんて、知らなかったな。
「ほんとにしぬなよ」
僕がそう言うと、京平は眉をへの字に曲げた。
…留学、するって決めた。