恋に恋した5秒前




いつもの様に準備運動をして、体育館の回りを走る。

それから体育館に向かって、練習。



「れんちゃーん!!たすけてあいつがいじめてきたっ」

「ちげーよ。お前の方がよっぽど俺をいじめてんだろーが」

「はあ?聞こえなーい」

「今かなりイラッときた」

他の1年が恋を囲んで話している。
笑顔…楽しそう。




「れん…」

「…うわ、自分の名前つぶやいてる。あ、もしかしてれんちゃんの方?」


横からひょいと出てきたのは京平だった。

あれ、僕、恋って呟いてた?


「重症だね〜」

「は?」

「いや、何でもない」




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