恋に恋した5秒前
9 COUNTFIVE




「ていうかさ、なんでレナとれんちゃんのクラスはオレらの敵の組なの?」

「そんなこと前から分かってただろ。なんだよ今更」

「だってー」



今日は金曜日。
体育祭の日。

僕たちは朝早くから委員会での準備に追われていた。


「借り物のときの変な道具にー、ハンドボールにー、旗は、旗!」

「こっちあるけど」

「それだ!はあ、まったく朝からこき使いやがって…」


途端に京平は校庭の真ん中に座り込む。

お前は駄々っ子か。



「…とりあえず早く終わらせて席戻ろう」

「…そだな。」



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