恋に恋した5秒前




国道でさよならをした後、僕と京平は自転車に乗り東へと走り出した。


「…なあ」


京平が僕を呼ぶ。


「なに。」


「レンってれんちゃんのこと好き?」


「……。」

「図星だ。」


「バレたか。」


僕はきっぱりと認めた。

……。
京平にバレるだなんて。


今日はほんと、最悪な日かもしれない。




< 42 / 152 >

この作品をシェア

pagetop