恋に恋した5秒前




花火大会の会場に着くと、既に沢山の人でいっぱいだった。


「多いな〜皆はぐれちゃだめだよ」

京平が人込みを避けながら言う。


「恋ちゃんに最上大丈夫〜?」

高橋も、後ろの僕らを見て言った。



「大丈夫だよっ、ね」

「ああ。」


恋はこう言ったけど、僕は気付いていた。

右足をかばっている。




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