私vs国連 〜悲劇の世紀末救世主伝説〜
「ほぉぉ〜〜〜、おわたぁーーっっっ!!!」
一瞬にして飴細工のようにグニャリと曲がって吹き飛ぶ鉄格子。
ビーッ──ビーッ──ビーッ────。
刑務所内に非常警報が鳴り響く。
「あの独房の奴だ!案の定、あんな鉄格子ごときじゃ閉じ込めるのなんて無理だったんだよ!!」
「どーすんすか主任!あんなのに立ち向かっても、『あべし〜〜!』とか言ってヤラれるの目に見えてますよ!!」
色々騒ぎ立てながらも、ケンシロウの行く手を阻もうとする警備員や警官たち。その手には大小様々の銃器が握られている。
「撃てっ!撃てーーーっ!!」
パンッ、パンッ!!
ダラララララララ────!!
ケンシロウの姿を認めるや否や、一斉に火を吹く拳銃や機関銃。
しかし───────。
ボタッ、ボタボタボタ──。
ケンシロウはその全ての銃弾を両手で掴み取り、弾き落とし、一発も彼には届かない……!
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