私vs国連 〜悲劇の世紀末救世主伝説〜
「ヒィッッッ──────!」
「ば、化け物ォォ───!!」
蜘蛛の子を散らすように逃げてゆく警官たち。
「いやいやいや………私の見込み通り!お強いですなぁ〜〜!!」
その化け物じみた技に内心は恐怖を感じながらも、ネズミ男は強がって彼の体をパンパンと叩いてみせた。
「………どこに行けば良い?」
「任せなされ、任せなされ。ココ出てからは私の出番でんがな。」
もはや、彼らの道を阻むものは誰もいない。
二人は刑務所を出て、強奪した車で近くの港を目指した。
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