私vs国連 〜悲劇の世紀末救世主伝説〜
私vs国連
「あーーーたたたたたたたたたたたたたたたたたた、おぅおーーーわったぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!」
「あーべーしーぃぃぃっ!!」
「ひ、ひぃでぶぅぅぅーー!」
断末魔の叫びを残し、弾け飛ぶ肉塊。それでもなお、ユダの軍勢は向かってくる。
将軍様との面会から、半月が経過した。
彼の情報通り、やはりケンシロウの敵はユダだったようだ。彼の進む先には絶えずユダの軍勢が溢れ出してくる。
足元に転がるヘルメットを見て、ケンシロウは将軍様の言葉を思い出していた。
「ユダはあなたを恐れるあまり、自分の軍勢にカモフラージュさせてるのね、スムニダ。」
ヘルメットには、ユダの軍勢を表す「UD」を偽装したと思われる、「UN」の文字が記されている。
「………こんな事で、この俺を騙せるとでも思ったのか……ユダ!!」
ヘルメットを踏みつけるケンシロウに、さらに新手のユダの軍勢が襲いかかってきた───!
「ユリアァァァァァ〜〜〜!!」
血と肉の嵐を乗り越え、ケンシロウはユリアが捕らわれているという、ホワイトハウスを目指す────!!
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