【禁断の恋】赤い嘘【完】
家に居ても家族の誰とも喋らない日がほとんだった。

私が話しかけてもいつもダルそうに一言二言返事をするだけ。


いつも一定の距離を置き私と接していた。


それなのに、最近の星矢は感情を露わにすることが多くなった。


そう、今のように……



「男と二人っきりになるな」


「え……?」


「俺以外の男と二人っきりになるなって言ってんだよ」


それは……私にヤキモチを妬いてくれているの?


星矢の温かい胸に顔を埋めていると、一瞬星矢の心臓の音が大きくなった気がした。
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