【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……星矢への気持ちは心の中にしまっておく」


星矢は私の事を本当の妹だと思っている。


きっと両親が再婚だということも知らないだろう。


今更、自分が本当の妹ではないと言ったところで星矢を混乱させるだけだ。


「そっか。あたしは姫華が誰を好きであったとしても、親友として応援するから」


「茜………ありがとう」


私は茜を安心させようと、わざとらしく微笑んだ。

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