【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……何で浮気したの?あたしの事本当は好きじゃなかったの?!」


「………………。」


「ねぇ、何とか言いなさいよ!謝ってくれれば許すから!!」


男女の修羅場に好奇心の湧きあがった私達はそっと互いの目を見合わせ、階段の隙間から声のする方を覗き込んだ。


「…………っ!」


その瞬間、針で胸を刺されたような鋭い痛みが走る。

「……あれって、星矢くんじゃない?」


女に攻め立てられている男に気付いた茜はそっと私に耳打ちした。
< 13 / 175 >

この作品をシェア

pagetop