【禁断の恋】赤い嘘【完】
どの写真も私と星矢のツーショットばかり。


私を膝の上に乗せ、笑顔でピースサインをしている星矢。


私の手を握り、顔を寄せて微笑む星矢。


泣いている私の頭を撫で、うろたえている星矢。


「……星矢、可愛い」


今とは違い、常に笑顔の星矢が写真の中にいて。


いつから星矢は笑うことが少なくなったんだろう?


アルバムを捲りながら私はそんなことを考えていた。
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