【禁断の恋】赤い嘘【完】
≪ガチャッ……――!≫


すると突然寝室の扉が勢い良く開いた。


「こんなところで何してんの?」


「星矢……」


思わずアルバムを背中に隠すと星矢は怪訝そうな目で私を見た。


「今ね、昔のアルバム見てたの!昔の星矢可愛いね!」


何故か変なテンションでそう言うと星矢は私に近付き隠していたアルバムを奪い取った。


「……こんなの見てんなよ。俺、今から出掛けてくるから」


すぐにアルバムを元の位置に戻し、星矢は何事もなかったかのように寝室から出て行った。
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