【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……?」
そのまま二階に上がり自分の部屋に向かう途中、星矢の部屋の扉が開いていることに気が付いた。
星矢の部屋にはもう何年も入っていない。
勝手に入ってはいけないと分かってはいるものの、私の足は意志とは反対に動いていた。
「うわ……綺麗……」
中に入るとそこは白黒の世界だった。
白いカーテンに白いテーブル。
黒いベッドに黒いソファー。
塵一つ落ちてないと感じてしまうほど星矢の部屋はきちんと整頓されていた。
「……星矢毎日ここで寝てるんだ」
ベッドに腰掛けシーツを撫でる。
ここで……女の子と愛を育んだんだね。
ここで……星矢は……
「……――っ」
そう考えると苦しくて切なくて。
居ても経ってもいられず立ち上がると、私の踵(かかと)に何かがぶつかった。
そのまま二階に上がり自分の部屋に向かう途中、星矢の部屋の扉が開いていることに気が付いた。
星矢の部屋にはもう何年も入っていない。
勝手に入ってはいけないと分かってはいるものの、私の足は意志とは反対に動いていた。
「うわ……綺麗……」
中に入るとそこは白黒の世界だった。
白いカーテンに白いテーブル。
黒いベッドに黒いソファー。
塵一つ落ちてないと感じてしまうほど星矢の部屋はきちんと整頓されていた。
「……星矢毎日ここで寝てるんだ」
ベッドに腰掛けシーツを撫でる。
ここで……女の子と愛を育んだんだね。
ここで……星矢は……
「……――っ」
そう考えると苦しくて切なくて。
居ても経ってもいられず立ち上がると、私の踵(かかと)に何かがぶつかった。