【禁断の恋】赤い嘘【完】
「よく気付いたな」


星矢は私を抱きしめながら小さな声で呟いた。


そして私の唇に優しくキスをした。


星矢との二回目のキスは、優しくて温かくて。


星矢からの愛が感じられた。


「……星矢はいつから私達が本当の兄妹じゃないって気付いてたの?」


「ここじゃ落ち着いて話せないから、一回家に帰ろう」


私の言葉を遮ると星矢は私の右手をギュッと握り歩き出した。

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