【禁断の恋】赤い嘘【完】
「小5の時、たまたま一人で留守番してたら知らない女から電話がかかってきたんだ。
その時、その女俺にこう言った。
“星矢の本当のお母さんよ”って。
最初は信じられなかった」

その電話の相手は……星矢の本当のお母さんだったの?


ゴクリと唾を飲み込み話に聞き入る。


「その電話を境に俺は幼いながらも証拠を集めようとした。
今日姫華がしていたように、アルバムを見たりもした。そこで気が付いたんだ。姫華が生まれて間もない頃の写真には俺が写っていないことを」


星矢はハァと一度大きく深呼吸をするとこう言った。
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