【禁断の恋】赤い嘘【完】
「本当だよ。星矢、自分勝手だよ……」


「姫華……」


私はずっと星矢が好きだったんだよ。


でも兄妹という関係を壊さないように必死だった。


自分の気持ちを伝えることも出来ず、ただただ心の中で想い続けることしかできなかったんだ。


「でもそれは私を想ってのことなんだよね?……ありがとう」


今まで一人でこんな大きな問題を抱え込んで苦しかったよね?


辛かったよね?


私と両親の間で、きっと星矢はもがき苦しんでいたに違いない。
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